2009年06月10日

ドラマ「明成皇后」を見る(1)−明成皇后に対する日韓での大きな違い

 皆様は「明成皇后(みょんそんふぁんふ)」という名前を聞いたことがあるでしょうか? 韓国では悲劇のヒロインと言われる方で、1895年10月8日に閔妃(びんぴ)殺害事件(または乙未事変)で暗殺された当時の朝鮮王朝皇后です。ここまで聞くと、思い当たる方も多でしょう。実は日本では「明成皇后」とは一般的には呼びません。閔妃(びんぴ)が一般的です。家系が閔氏なので閔妃と呼ぶのです。下の写真は「明成皇后」の写真と言われ続けていたものですが、最近違っていたと発表されたものです。結局写真はないようです。

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 結構前のことですが、韓国では2002年7月より「明成皇后」という大河ドラマ(124話)が放送されました。もともと「明成皇后」というミュージカルが元となって企画されたものなのですが、韓国では大変な反響があったようです。実は、昨年より日本でもこのドラマが韓国系のTVで放映され、私も最近このドラマを見終えました。大変衝撃的なドラマです。一般的に統一教会員はそれなりに韓国通の方が多いと思うのですが、「明成皇后」の実像に関しては、殆ど聞いたことがありません。どうも、最近の韓国人もあまり実像を知らなかったようです。
  
 また、閔妃殺害事件は、ベールに隠された事件であり、当時の証拠や記録が殆ど残っていないようです。一説には、日本帝国が全ての証拠を隠滅してしまったとも言われています。最近では、日韓の関係が非常に親しくなっているように見えるのですが、ドラマ「明成皇后」の企画意図には、確かに、歴史から目を背けてはならないという感情がヒシヒシと感じてくるのです。
 
 右の写真はドラマのタイトルに使われている写真です。右の女性が明成皇后を演じる「イ・ミヨン」さんですが、この女優さんと浅田真央さん(スケートの)が似ていると言うことで、浅田真央さんが韓国でも人気があるそうです。この写真はちょっと冷たい感じですが、確かに似ています。また、左の男性が明成皇后の宿敵である大院君(てーうぉんぐん)を演じるユ・ドングンさんです。この方の演技は素晴らしいです。

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 日本の歴史では、「明成皇后」の実像は、どのように記されているのでしょうか? 一般的には、嫉妬深く、権力を好む、湯水の如くお金を使う、世子(息子、世継ぎ)の為なら何でもする、日清戦争と日露戦争の原因を作ったなどと、ほとんど褒め言葉が出てこないのです。また政治的手腕は優れていたとあります。また、日本のアジア進出に、明成皇后が障害となる人物だったともあります。「明成皇后」というキーワードで日本のサイトを検索してみると、やはり罵声にも似た書き込みが多いです。ドラマ「明成皇后」は反日感情を煽るためのでっち上げだとまで言っている人もいます。
 暗殺事件については、日本が何らか関与していたことは認めているようですが、主犯は朝鮮人で編成された訓練隊が実行犯だと言われています。大院君(てーうぉんぐん)という、当時の王である高宗(こじょん)の父親が黒幕だとも言われています。ですから明成皇后の義父に殺されたと言うことです。実際に、朝鮮人二人が罪を問われて処刑されました。
 
 それでは、ドラマ「明成皇后」ではどのように描かれているのでしょうか? 確かに、嫉妬深く描かれていましたが、常に心を痛めていたという感じです。権力闘争に関しては、確かに義父である大院君と熾烈なる権力の奪い合いを繰り返していました。世継ぎにはなかなか恵まれず、やっと生まれた王子も病弱でした。だから、王子のためには何でもしたように見受けられます。義父である大院君とは政治的な見解で大きな違いがありました。大院君は徹底した鎖国政策、明成皇后は開国政策だったのです。ですから、イギリス、アメリカ、ロシア、日本などと交流を深めていました。しかし、その交流は朝鮮を近代化し富国強兵にするためのものでした。ある面、日本の明治維新に関心があったのです。朝鮮は何百年もの間、清(中国)の属国という屈辱を味わってきたからです。
 このドラマのひとつのポイントは大院君と明成皇后の関係です。このように反目していた2人でしたが、日本の軍事的干渉が強くなってきてから、朝鮮独立と富国強兵のため、大院君と明成皇后が手を組んで、日本に立ち向かうことになったのです。このシーンは大変感動的でした。しかし焦った日本は三浦五楼外交官が暴走し、明成皇后暗殺に至ったと言うことです。実行犯は日本人だと言うことになっています。

 このようにドラマ「明成皇后」では、明成皇后の聡明さと、それとは対照的な人間的弱さ、葛藤がよく表れています。政治的手腕のあるかっこいいヒロインと言うよりも、宮中に住む皇后として、一人の女性としての苦悩が描かれています。しかし並々ならぬ愛国心の持ち主であると言うことも表れています。明成皇后は暗殺されたこと自体が悲劇ではあるのですが、生前においても、まさに「悲劇のヒロイン」と言われる如く、孤独でつらい生涯を送られた方だと描かれています。

 果たして明成皇后の実像とは・・・
posted by タール星人 at 10:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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