「F・F・コッポラ製作総指揮、エド・ハリス、アン・ヘッシュ共演による感動作。多くの人々から尊敬された修道女・ヘレンが死んだ時から起こった奇蹟。彼女を「聖人」として認めるか否かの調査にやって来たフランクは、驚くべき衝撃の事実を知ることとなる…」
私はこの映画を7年ぐらい前に見たのですが、感動的でもあり、皮肉った感じがあったり、ある面信仰者という者の弱さも感じたりと、色々な内容が込められた深い映画だと感じました。

フランクというカトリック神父が、カトリック信仰に限界を感じて、教会から距離をおいてこの世の人たちと同じように暮らしているというシチュエーションから映画は始まります。写真の上の男性がフランク神父です。しかし、そのフランクにカトリック教会からある調査に協力して欲しいという話が転がり込んできます。それは、ヘレンという修道女が「聖人」として相応しいかどうかを調べるという内容でした。
統一教会でも「聖人」という言葉をよく聞きます。特に家庭盟誓の2番目に「家庭では孝子、国家では忠臣、世界では聖人、天宙では聖子」とありますから、「聖人」とは世界的なレベルで徳を積んだ人だと受け止められます。
それではカトリック教会で「聖人」とはどういう定義になっているのでしょうか? 一言で言うと「聖人として認定されるには最低3つの奇蹟が起きたことを証明できなければならない」ということなのです。また「奇蹟」を辞書で調べてみると「キリスト教など、宗教で、神の超自然的な働きによって起こる不思議な現象」とあります。
この映画では、修道女ヘレンが所属していた教会から、ヘレンの死後、奇蹟が起こり始めたという報告を受けた調査会が、フランク神父を通してヘレンを聖人として認めるべきかどうかを調査していくというストーリーなのです。
この映画を見た人の感想を聞いてみると結構、「つまらない」とか「わかりにくい」という方も多くいます。しかし私は、前述したように、色々なメッセージが込められた面白い映画だと思っています。
次回はその内容に少し触れていきたいと思います(かなり記憶が薄れていますが・・・)